よくある質問

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その①白内障(中日新聞教えてドクター掲載分)

その①白内障(中日新聞教えてドクター掲載分)

  • 最近目が見にくくなってきたので眼科医院を受診しました。白内障と診断され手術を 勧められましたが、現在、生活に困るほどではなく、できれば手術は受けたくありません。 それでも直ぐに手術を受けるべきでしょうか?
  • 白内障とは、目の中の水晶体というレンズが濁り視力が障害される病気です。主な原因は加齢 に伴う変化、要は老化現象です。治療法は手術で、濁った水晶体を人工の綺麗な水晶体に置き 換えます。さて、手術を受ける必要があるかとのことですが、一般的には生活に不自由を感じて いないのであれば必ずしも手術を受ける必要はありません。但し、何か他の理由があって白内 障の手術を勧めることもあるので、担当の先生と今一度お話した上で、手術を受けるのか決めて いただくのが良いでしょう。また、白内障は進行が緩やかですので、自分では見えると思ってい ても、実際は視力が悪いということも多々あります。病気は家族単位で予防していくことが大事 です。身内に高齢者の方がみえる場合、最近見にくそうにしていないか気にしてあげると良いの ではないでしょうか?

その②緑内障(中日新聞教えてドクター掲載分)

その②緑内障(中日新聞教えてドクター掲載分)

  • 祖母、母親が緑内障で通院しています。現在症状はないものの、近視で、定期検査では眼圧が 高いと言われることもあります。緑内障にならないようにするために気をつけることはありますか。
  • 緑内障は生活習慣病と違って日常生活から発症を防ぐことはできません。緑内障とは網膜神経 節細胞の死滅により視神経繊維が少なくなり、視野障害・視力低下をきたす病気です。治療の 基本は早期発見・早期治療です。緑内障は自覚症状に乏しいため、発見された時にはかなり 進行してしまっていることが多く、治療により進行を止めたり遅らせることは出来ても、一度 進行してしまったものを回復させることはできません。また、眼圧が高いと緑内障になると考え られる方が多いのですが、実際は眼圧が正常でも緑内障になること(正常眼圧緑内障)の方が 寧ろ多いです。早期発見のためには、眼科で定期的に検査を受けることが重要です。質問者様 は、既に定期検査を受けておられますので、これからも継続しましょう。他は過度に心配せず 日常生活を過ごして頂いて大丈夫ですよ。

ドライアイについて

ドライアイについて

  • ドライアイ、読んで字のごとく目が乾く病気です。乾きが酷いと、眼の表面に傷ができて痛みや視力低下を伴います。近年、増えており5人に1人がドライアイとも言われております。主な原因は、高齢化、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用、エアコンの使用です。以下にチェックシートを挙げます。
  • ①物がかすんで見える。
    ②何となく目に不快感がある。
    ③重たい感じがする。
    ④目がかゆい。
    ⑤目が痛い。
    ⑥目やにが出る。
    ⑦光を見ると眩しい。
    ⑧目が疲れる。
    ⑨目が赤い。
    ⑩目がごろごろする。
    ⑪目が乾いた感じがする。
    ⑫涙が出る。

    どうでしょうか?5つ以上当てはまった方はドライアイの可能性があります。
  • (病態)
    涙は、眼の表面を覆いバリアのような働きをしております。涙は涙腺で産生され、眼表面を潤した後に、瞼の鼻側にある涙点から鼻腔に排泄されます。一言でドライアイと言っても、病態は様々です。
  • ①涙の産生そのものが少ない。
    ②涙の成分のバランスが崩れて蒸発しやすい。
    ③まばたきの回数が少ない。

    これらの病態を見極めて、治療法や薬剤を検討していきます。
  • (治療)
    残念ながら、涙の産生量を大幅に増やして根本的に治すということは不可能です。治療法は主に2つです。
  • ①点眼薬
    足りない分の涙を補う、涙を蒸発しにくくする、乾いてできてしまった目の表面の傷を治す目的で、点眼薬を使用します。目の状態を診ながら、数種類の点眼薬を併用したりしながら症状の緩和を図ります。

    ②涙の出口を閉じてしまう。
    涙が足りていないのが原因ですから、鼻に流れる涙を少なく(無く)してしまおうという治療です。先にも述べましたが、瞼にある涙の排出口、涙点を閉じてしまいます。涙点プラグといってシリコン製の小さな栓を涙点に差し込む方法、体温で固まるコラーゲンを涙点から注入する方法、涙点を焼灼もしくは縫合して潰してしまうという方法があります。

    点眼薬も以前よりは種類が増えてきておりますがやはり限界があります。点眼薬で症状が改善しない方には、当院では涙点プラグをお勧めしております。話だけ聞くと、怖がられる患者さんも多いのですが、実際のところ非常に簡単な処置です。処置そのものは1分もかかりませんし、痛みも殆どありません。治療後の満足度も非常に高いです。これを読んでご興味がある方(点眼薬では症状が改善しない方)は、診察時にご相談ください。
  • (予防)
    後は、日常生活から予防することも必要です。
  • ①適度な休憩・睡眠を取る。
    ②加湿器を用いて乾燥を防ぐ。
    ③エアコンの風が直接目に当たらないように注意する。
    ④パソコンのモニター画面は見下ろす位置に設置する。

    ドライアイ、たかが乾きと思われるかもしれませんが、結構症状としては辛いものです。思い当たることのある方は、自己判断せずに一度眼科の診察を受けられては如何でしょうか?

加齢黄斑変性症(予防)

加齢黄斑変性症(予防)

  • 当院、ホームページを御覧頂き有り難うございます。 今回は、加齢黄斑変性症に関してお話ししたいと思います。 加齢黄斑変性症は、網膜の物を見る部分、黄斑部が痛んでしまう病気です。 物を見る中心部がぼやけたり歪んだりといった症状が出現します。進行とともに視力も低下します。糖尿病網膜症、緑内障に次いで失明原因の多くを占める疾患で、通常50歳代以降に発症することが多く、60-70代で特に多くなります。 昔は治療法が無かったのですが、近年は注射(抗血管内皮増殖因子の眼内注射)やレーザー治療(光線力学療法)により、発症後も病気の進行を抑えることができるようになってきました。しかしながら根治は困難で、治療を継続して病気とうまく付き合っていくことが必要です。できることなら、発症する前から予防していくことが理想的です。 加齢黄斑変性の発症には、以下のものが関連しております。

    1.加齢
    2.喫煙
    3.遺伝
    4.酸化ストレス

    このなかで、予防という観点から考えて改善できる余地があるとすれば、喫煙と酸化ストレスです。喫煙している人はしていない人に比べて1.7~3.3倍、黄斑変性になる危険性が高まると言われております。1日20本以上の喫煙者が、5年後に黄斑変性を発症する可能性は5.2%と言われております。喫煙の害はこれ以外にも沢山ありますので、医学的観点から禁煙を強くお勧め致します。タバコにはストレス解消という効果以外、良いことは何一つありません。ストレスは違った方法、もっと楽しい方法で解消しましょう。 次に酸化ストレスの軽減ですが、最も有効な方法は遮光、サングラスの使用です。目は生まれたときから常に光に暴露されております。皮膚は日焼け止めを塗ることができますが、目には塗れません。光傷害の繰り返しや積み重ねが、黄斑変性の発症に関与していると言われております。サングラス、なかなか馴染みの無い方もいらっしゃるかもしれませんが、紫外線から目を守る唯一の方法です。また、サングラスと併せて、サプリメントの摂取も有効です。黄斑部には、キサントフィルという色素が存在し、有害な光に対してのフィルターの働きをしています。キサントフィルは体内で生成することができませんので、食品から摂取するしかありません。緑黄色野菜に多く含まれておりますが、加齢黄斑変性の予防に有効な量を摂取するためには、ホウレンソウなら毎日半束摂取しないといけません。ちょっと現実的な量では無いです。キサントフィルにはいくつか種類がありますが、その代表的な一つがルテインです。ルテイン、耳馴染みのある方も多いのではないでしょうか。実はルテイン関連商品は国内だけでも200製品以上あるそうです。何を飲んだら良いのか迷ってしまう方も多いと思います。そこで、里町眼科では、ルテイン関連のサプリメントの取り扱いを開始します。大学病院レベルでも推奨されている製品ですので、安心してご使用頂けます。詳しくは当ホームページ、「サプリメント・美容」を御覧下さい。 病気はまずは予防から、今回は黄斑変性症の予防に関してお話し致しました。 さて次回のコラムは、加齢黄斑変性の治療に関してご案内をしたいと思います。 黄斑変性症に対しては、以上の①と②を組み合わせる、または使い分けて治療を行います。 詳しい検査をした上で治療法を決定します。当院では、主に抗VEGF薬の注射を実施しております。PDT治療に関しては、大学病院や眼科専門病院と連携させていただいております。黄斑変性症の治療方針は、今も刻々と変化しております。専門分野に特化した病院の先生方と連携して治療を行うことにより、当院の治療水準を時代に則したものに高めていくことを常に念頭に治療を行っていきます。

加齢黄斑変性症(治療)

加齢黄斑変性症(治療)

  • 今回は、加齢黄斑変性症の治療に関してお話しします。10年くらい前までは確固たる治療法が無かった加齢黄斑変性症ですが、2008年頃から抗血管内皮増殖因子(VEGF)抗体の眼内注射といった新しい治療が出現し、かなり病気をコントロールできるようになってきました。併せて、以前(2004年ごろ)より行われていたレーザー治療(PDT)を難治例に併用します。
    ①抗VEGF抗体の注射
    現在、加齢黄斑変性症に対して第一選択として広く行われている治療です。抗VEGF薬とは黄斑変性症の原因となっている悪い血管を抑える薬です。それを目の中に注射します。治療効果は高いのですが、薬の効果の持続期間が短く、繰り返しの投与が必要となることもあります。一般的には月に1回の注射を3か月間繰り返しその後は悪化が見られたら注射するといった方法で治療していきます。薬価(薬の価格)が非常に高いので、治療の度にお金がかかってしまうという点が問題点の1つです。
    ②光線力学療法(PDT)
    光を感じやすくする薬(ビスダイン)を腕の血管から注射します。ビスダインは病変の新生血管に集積しますので、そこに弱いレーザー光を照射します。ビスダインとレーザー光が反応した結果、病変の新生血管に血栓が形成され、新生血管が焼失します。抗VEGF薬と比較して視力の改善の程度は低いですが、効果の持続期間は長いです。但し、薬を注射してから48時間程度は皮膚が日光に対して反応しやすくなるので、夕方の時間帯で治療を行ったり、入院で行ったりしている医療機関もあります。特殊性の高い治療ですので通常は診療所ではなく病院で受けて頂く治療です。

    黄斑変性症に対しては、以上の①と②を組み合わせる、または使い分けて治療を行います。 詳しい検査をした上で治療法を決定します。当院では、主に抗VEGF薬の注射を実施しております。PDT治療に関しては、大学病院や眼科専門病院と連携させていただいております。黄斑変性症の治療方針は、今も刻々と変化しております。専門分野に特化した病院の先生方と連携して治療を行うことにより、当院の治療水準を時代に則したものに高めていくことを常に念頭に治療を行っていきます。

【診療科目】

 眼科

【所在地】

 〒446-0001 愛知県安城市里町2-7-25

名鉄名古屋本線「新安城駅」より、徒歩15分

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目の病気に関するコラム。

今後少しづつ更新していきます

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